> ここ数年、機械式時計に対する姿勢がとても素晴らしいと感じておりました。
> 日本の機械式時計にとって悪い方向に進まなければ良いですが。
> ちょっと心配です。
これは、スプリングドライブの存在に、失望していらした管理人さんのご意見とは思えないですね。わたしの解釈がまちがっていたのでしょうか？。
わたしは、現在の製品では輸出用海外向けモデル・セイコー５、５スポーツだけが素晴らしくまともな製品と考えておりますので、逆によい方向に向かう可能性もアリでは？。あくまでも可能性ですが。
セイコーの現在の世界の名機とはＧＳではなく 「セイコー５海外向け輸出用モデル」 のことです。
今後セイコーがどういう商売をしようが、海外向け５、５スポーツはこれ以上悪くなることはありません。海外のセイコー５のファンの期待を裏切るような事をすれば、それこそセイコーにはなにも残らなくなり何の魅力もない時計メーカーになってしまうからです。
日本国内の機械式腕時計愛好家にとって、現在のセイコーメカニカルは言葉の上の賛辞だけのものであり、愛好家にとっては、ＧＳなど眼中にないのです。ＧＳの最低価格品を買うくらいなら、もう少し足して５０万円くらいのスイス製を買うでしょう。４０万円も出してつまらない、同じようなデザインしかないＧＳなど購入するくらいなら、同じような価格帯でデザイン的にも魅力的なスイス製がいくらでも存在しているのでは？。日本の愛好家は 「セイコーの技術はすばらしい」 という 「発言」 をするだけです。でも実際に所有しているのはＧＳではなくスイス製の腕時計でしょう。
ですので、愛好家にとっても今後セイコーがどうなろうとほとんど困る人はいないのです。
いっそのことシチズンの様にメカニカルを一切止める方が、潔くてよいかもしれません（海外向けメカニカル、５、５スポーツは止められないでしょうが）。クオーツ時計の実質的パイオニアであるセイコーが見栄と権威付けの為にメカニカルをやっている現状で、本当に見る目のある愛好家が、言葉上の賛辞だけでなく実際に購入するような、支持される製品を作れるわけがありません。本来ならシチズンの立場にセイコーがいるべきなのに。そして、セイコー経営陣の本音とは 「クオーツだけでよい。なぜ消費者はいまさらメカニカル、メカニカル、と騒ぐのか？。セイコークオーツは世界一だ。なぜ愛好家達はセイコークオーツを買わないんだ？？」 と。この経営陣の感覚のズレがセイコーという企業のセンスの悪さの根源であり、技術は言葉の上だけで賞賛され、実際にはＧＳが愛好家には相手にされない原因なのです。
技術についても現在より、数十年前の方が上ということでしたよね。専門家の意見でも 「現在のＧＳのムーブメントは以前のものより見劣りがする」 ということですので、果たして現在セイコーメカニカルに本当に期待している、あるいは必要としている人がどれだけいることでしょうか。
数年後にやってくるＥＴＡショック（？）で、セイコーのメカニカルムーブメントがスイス製の腕時計に採用されるのか？。ノーです。そんなことをすれば村八分にされスイス国内ではやっていけないでしょう。どうしてもセイコーを使いたければ、ドイツあたりに移転しなければ。さらに既にドイツでは中国天津シーガルを採用するメーカーが出てきているとのこと。つまりセイコー５以外はメカニカルがなくなっても誰も困らないのでは？。
現在の海外向けセイコー５さえ変化しなければ、セイコーが今後どうなろうと、ほとんど影響ないのです。
「セイコーの技術はすばらしい」 と思っている愛好家のアナタ、とんでもない意見だとご立腹のまえに、５０万円腕時計に使えるとしたらＧＳを買いますか？、それともスイス製の腕時計を買いますか？。
（現在の）ＧＳが本当に魅力的で素晴らしい製品なら、他でもない日本国内のもっと多くの時計愛好家達が購入していることでしょう。
もう既に本当の全盛期のセイコーの技術は失われている。そしてそれが二度と復活することはない。少なくとも現在のセイコーのあり方では・・・。
セイコーがなすべき事のひとつ
「現在のセイコー５海外向輸出用モデルに学ぶ」
でもナンセンスな連中だから、真意さえ判らないだろうな〜。
しかし、「セイコー５」 部門だけは本当にスバラシイ！。なんで同じ企業なのに、こうも違うのか？？？？？。
皮肉にも、日本の企業に日本人はナメられている。この業界だけのことではないけれど・・・。
本当に見る目のある日本の機械式腕時計愛好家は、全盛期ほどの技術が無いにもかかわらず、ＨＰなどで「世界一、世界一」と連呼している言葉だけの滑稽さ、あるいはスプリングドライブなどという、一見ハイテクの様に見えて、実は本質的に存在する意味のない、技術の浪費、無駄使い、そして見栄と権威付けの 「無理矢理のオリジナリティ構築」 を見抜いているからこそ、あるいは感覚的に違和感を覚えているからこそ、５０万円腕時計に使えたとしてもＧＳなど買わないのです。
もう一度申し上げます。
ナゼ日本人は５０万円あったら、セイコーを買わずスイスの腕時計を買うのでしょうか？。
ナゼ世界中の人々に 「セイコー５」 は支持され愛用され続けているのでしょうか？。
セイコーの経営陣にしてみれば、世界中の人々にどんなに心底支持されようが、愛用され続けようが、「セイコーの世界の名機」 が 「セイコー５」 では嫌なのです。ＧＳでなければ嫌なのです。
でも 「ブランド」 とはメーカーがユーザーに押し付けて構築するものではなく、ユーザーがそのメーカーの製品の価値を認めてユーザー自身が作り上げるもの。
一度謙虚に日本の機械式腕時計の愛好家や、巷、社外の （ベテランの） 時計修理技師さん達の御意見に耳を傾けてみたら。ねぇ、セイコーさん！？。
年間にこれこれ以上売り上げていないと、あるいは仕入れていないと、このスペシャル限定品は卸さないだとか、相変わらずどこかの穴の小さい、了見のせまいこすっからい商売の仕方をしていることも、ユーザーに反感を持たれてブランドイメージをむしろ傷つけている事に気が付かないのネェ。
あなた方がどんなにブランドイメージを構築しようとしても、それはユーザーから見れば見栄はって権威付けばかりに躍起になってる まさに 「成り上がり」 の所業にしか見えないのですよ。
それに自ら自身の 「ブランド」 をないがしろにして、何が 「世界一」 なの？。
高級品の 「クレドール」。以前は 「セイコー・クレドール」 だったけれど、なぜ自身のブランド名 「セイコー」 を外したのか？。
「クレドール」 という一見？耳当たりの良い言葉で、創業以来の「ブランド」 であるはずの 「セイコー」 を外してしまって。まるでトヨタの 「レクサス」 のようね。売れているのは自動車に実用性しか求めていないアメリカだけ。５００万円あったら、日本人のほとんどがＢＭＷやメルセデス・ベンツを買うでしょう。あらま！、どこかに似たような現象があったな？。これこそまさにナンセンスな 「成り上がり的権威付け」 の所業。体裁の良い名前で高級に見せようとしている情けない了見がミエミエ！。
世界中の時計メーカーでこんな事やっているのはあなた達だけ。パテックはどこまでいってもパテック、バセロンもどこまでいってもバセロン、ＩＷＣはＩＷＣ、ローレックスにはチュードルがあるけれど、あれは弟分。上位ブランドではない。みんな自分のブランド名に自信と誇りを持ってるのでは？。
「セイコー・クレドール」 でいいじゃない！。「トヨタ・レクサス」 でいいじゃない！！。
自身の 「セイコー」 というブランドに自信を持てない、大切に出来ない、そしてなによりそれは
「セイコー」 というブランドを自ら信用していない
ということになる事にナゼ気が付かないのか？。
そんなことで、単に実用のみならず、機械式腕時計に夢と希望とトキメキと、そして愛情を傾けている本当の腕時計愛好家たちに受け入れられると思っているの？？？。
