ボールが有名だったのは、19世紀末のアメリカ鉄道時計全盛期の頃。ウォルサムやエルジン、ハミルトンといった時計ブランドと時代を共にしていますが、どちらかというと鉄道の時間管理システムが主な事業だったようです。鉄道が衰退した後の20世紀後半の事業の存続やブランドパテントの行方は不明。
最近のボールウォッチは、その偉大な企業のオマージュとして復活したブランドでしょう。
良いところは、マイクロガスライトにこだわっている点かな。
悪いところは、デザインコンセプトを重視するハミルトン、ロンジンなどと同じ路線にあるのですが、それにしては価格設定が高い気がします。また、高精度を誇った鉄道時計時代のボールブランドのコンセプトを考えると精度を重視するのが当然な気がするのですが、クロノメーター仕様がないのが残念ですね。