2002年当時のオールドクロノのブレイクはとても楽しいでした。
ジャッケエトワールのおじさんはとても気さくな方のようで独立時計師の中で手足のようにワインをつぎ回って動いていた、気使いする面白いおじさんとの事でした、バーゼルでのお話です。
このジャッケエトワールのヴィーナス175;初期型は巻き上げヒゲ、ヒゲ持ち2つのねじがポイントでした。ただ、他の部品の面取りが甘かったんですね。初期型にはHPのようにブリッジにも何の記載もなくて実にシンプルで美しい機械でした。後期型になると中央のブリッジにジャッケエトワールとはっきりと書かれていますね。バルジャックスの23などはどこかのメーカーの刻印をブリッジから剥がした,消去したあとがありましたね。あれなどは面白かったです。
一方、ミネルバが作ったショップウオッチのヴィーナス175はレバーの面取り、細かい部品の面取りまでなされておりパテックレベルの仕上げが施されていました。ただ平ヒゲでした。
ジャッケにあってミネルバに無い箇所、ミネルバ仕上げにあってジャッケにないところなどがあって、比較するととても面白くなかなか見ごたえがございました。
それでは、これらのオールドムーブはいったいどこから出現したのでしょうか?
ジャッケエトワールが集めたという話もございますが、彼はまだ若い一人の時計師に過ぎません。となりますと、やはり大きな組織なんですよね。
アルフレッドロシャーより入手という話もあるようですが、このアルフレッドロシャーという会社、JLCの対面にある会社のようです。謎に包まれたこの会社について知りたいものであります。現在バルジャックスの88、23が発売されているようです。