ふつう、ゼンマイといえば、細い金属を渦巻き状に巻いたものですが、機械式時計は2つの特殊なゼンマイを持っています。
1)動力源のゼンマイ(写真上)
時計のゼンマイは写真のようにS字の形です。普通にうずまきに巻くよりもパワーが持続するのです。小さい腕時計でも、ゼンマイの長さは40cmから50cmもあります。
2)テンプのヒゲゼンマイ(写真下)
テンワという円盤を高速で左右に回転往復運動させるためのゼンマイ。振り子のように一定のスピードで振動するので、時計が正確に動くのです。いわば時計の心臓部です。髪の毛のように細いので、ヘアスプリングとも言います。
電池で動く時計には、このようなものは一切入っておりません。