先のyukocaさんのご質問に関連しますが、ピラーホイール式のビーナス系とバルジュー系のクロノグラフの違いの1つに、ハンマーボルトの有無があります。ハンマーボルトとは、その名のとおりリセットハンマーを引っ掛けて留めておくパーツです。ヴィーナスでは、ハンマーが計測時に持ち上がりハンマーボルトにロックされ、リセット時にハンマーボルトのロックが解除されて、スプリングの力によってカムを叩いて帰零します。 START : Pusher#1>>Operating lever>>Pillar wheel>>Hammer>>Hammer bolt(lock) RESET : Pusher#2>>Flyback lever>>Hammer bolt(release)>>Hammer一方、バルジュー系は常にハンマーは持ち上がった状態で、リセット時にプッシャーからの力でカムを叩き、スプリングの力でハンマーが元の位置に戻ります。 START : n/a RESET : Pusher#2>>Flyback lever>>Hammer当サイトのクロノグラフのメカニズム<< http://kawai3.hp.infoseek.co.jp/chronomove2.html >>ではシンプルなバルジュー23を例として取り上げています。クロノグラフの分解<< http://kawai3.hp.infoseek.co.jp/venus175dis1.html >>ではヴィーナス175を取り上げていますのでご覧ください。
管理人さん丁寧なご説明で勉強になります。そうです、私の場合リセットボタンを押しても何やら良くわからない部品が少し動いてるだけでどこにも干渉してないなと感じており、「クロノグラフのメカニズム」を良く見まして本体を改めて見ますとリセット以外の機能はちゃんと作動していました。そこで、リセットハンマーをバネ棒はずしで動かして見ると「あぁ、ここにこれがはまってない」と気がつき、直すことができました。それがハンマーボルトなんですね。今まだ快調です。