まるQ様
どこまで書いていいかわかりませんが、思うところを書かせていただきます。ご気分を害されたらご容赦ください。
私は機械式時計にはまって日が浅いので、所有時計をOHに出したことがまだありません。どこに出したらいいか悩んでいますが、貴殿のようにOH直後に調子が悪くなるという話もよく目にするので、どうせなら自分でやろうということで、ジャンク相手にトレーニングをしているところです。
前置きはこれくらいにして、まずOH後におかしくなったので店に持ち込んだ。これは正しいと思います。
再調整でわずかな遅れが出るのでまた店に持ち込んだ。これも間違っていないと思います。
ただ、遅れ=整備不良というのはちょっと早計で、機械から見れば遅れも進みも緩急針という遅れ進みを調整するレバーの位置がちょっと違うだけです。だから単なる再調整でいいと思うのです(ちゃんとOHしてある前提で)。
で、よくわからないのが、それを受けて店がまたOHしたということ。前のはOHじゃなかったの?今度のはほんとにOH?
OH前は進み具合が一定だったのに、OH後は進んだり遅れたりするようになったとしたら、OHに原因があると考えるしかないと思いますが、OH前はどうだったのでしょうか。
たとえば、ある期間の日差を測定したところ、最大+8秒/日、最小+2秒/日だった場合、遅れ進みの幅は6秒ありますが、時計としては遅れることはありません。
一方、違う期間の最大が+2秒/日、最小(遅れ)が-4秒/日だったとすると、遅れが出る日がありますが、遅れ進みの幅は同じ6秒です。
機械としては単に緩急針の位置が微妙に違うだけです。現実はもっと複雑でしょうけど・・・
いじった直後は妙に進んだけど、その後落ち着いて微妙な遅れをキープするというのもありうると思いますし、一週間で-4秒というのは悪くないと思いますが、遅れがどうしても許せないのであればもう一度調整を頼むしかないと思います。その際、「遅れは絶対ないように」と指示することをお忘れなく。