職場の先輩が愛用するパネライのベルトが悲惨な状況であったため、作ってみました。ケースサイズが大きいだけに、幅、厚みともにかなりのボリュームです。
ベルト巾26mm/尾錠巾22mm/親長74mm/剣先長120mm/アメリカンオイルレザー
厚さ4.5mm
劣化の激しいベルト |
1.0mm厚の茶色のオイルレザーを型紙にあわせて切り出します。裏革と芯材も同様。周囲は革包丁ですいておきます。
出来上がりが厚いので、裏革がシワにならないよう、また腕にフィットするように、湾曲させて芯材を接着します。
その上から裏革を中心を気にしながら張り合わせます。表からしっかりと整形しながら圧着していきます。
ざくざくと整形した後、きれいなシルエットとなるようにコバを丁寧にヤスリがけをします。
形が整ったら、コバをトコノールやコバ仕上げを塗っては磨き、縫っては磨きを繰り返します。ここが重要なポイントで、大振りなパネライ、ボリュームのあるベルトだからといって、コバをキレイに仕上げずに、ざっくりした手作り感を残してしまうと、せっかくの高級時計が安っぽくなってしまいます。
ベージュの一番手のビニモ糸で縫い上げます。
剣先側が完成しました。
尾錠側は、ベルトループを取り付けます。ループは小さいパーツですが、手を抜かずベルトと同じように仕上げます。縁にはネジ念で飾り溝を入れます。
こちらも完成です。
パネライ用の肉厚なベルトが完成です。