2レジスター・クロノグラフ/SSケース/直径36mm/厚さ14mm |
手巻き/直径33mm/17石/毎時18,000振動 |
面取りされた高品質なパーツ |
1940年代のアンジェラス社の手巻2レジスター・クロノグラフ。3時位置には45分積算計、9時位置には60秒永久秒針が配置されています。アラビア数字の焼けた文字盤が渋いです。
アンジェラス社の名前はあまり知られていませんが、高品質な自社クロノグラフ・ムーブメントを製造するメーカーでした。1891年に、シュトルツ兄弟(Gustav & Albert Stolz)によってスイス時計産業の中心地ル・ロックルに創業し、1914年にはベルンの時計コンクールでグランプリを獲得したこともある名門です。
バルジュー社やビーナス社のようにムーブメントを大量生産し様々な時計メーカーに供給することはせず、自社開発したムーブメントを使った腕時計や置時計を製造、販売するマニュファクチュールでした。
最近、パネライが、アンジェラス(アンジェリュス)製の8日巻きムーブメントの時計を復刻したことでも注目されています。
アンジェラス社の代表的なムーブメント、キャリバー215です。生産数が少なく非常に希少なクロノグラフです。
ブリッジ、レバーの下にのぞく角穴車、丸穴車 |
ピラーホイールとキャリングアームを採用する典型的なクロノグラフです。パーツはすべて面取りされ非常に綺麗な仕上げです。
クロノグラフ機構のパーツは、専用プレート上に配置されるのが通常ですが、むき出しの丸穴車や角穴車の上に直に配置されているのが特徴的です。