ケース径40mm、厚さ14mmのボリューム |
ホーロー文字盤に施される古典的なデザイン |
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19世紀末、1889年から100年間作られたヘブドマス社の8日巻きムーブメントを搭載した腕時計。1960年代のデッドストック品。
装飾的なブリッジとチラネジ付きテンプ |
懐中時計用のリューズ |
もともとは懐中時計のムーブを、腕時計用にリューズが横に来るように横位置に搭載しています。むき出しのテンプと右に寄ったダイヤルがユニークなデザイン。
ホワイト文字盤とゴールドのテンプのコントラスト、ブリッジに施されたエングレーブ(彫り模様)が美しいです。文字盤はホーロー製のため独特の盛り上がりと透明感があります。
懐中時計風のオニオン型のリューズや稼動式のラグなど、全体的に古典的で、優雅な雰囲気をかもしだしています。
通常の懐中時計、腕時計はゼンマイを巻き上げると、30時間から50時間程度動き続けますが、このムーブメントは1回巻き上げると、壁掛け時計並の8日間動き続けることができるのです。
このため、ゼンマイの長さは従来の4倍もあり、ムーブメントと同じ直径の香箱(ゼンマイの入ったケース)が下部に収められています。ゼンマイのトルクが非常に強いので、香箱の内側に溝が切ってあり、巻きすぎるとゼンマイがスリップする工夫がなされています。
昔から人気のあるムーブメントですが、既に生産中止となり、現在、エポス(epos)が在庫のムーブを使用して販売しています。
手巻式の17石、18,000振動のロービート。