クラシカルなスモールセコンド三針時計。外径33mm。 |
見やすい文字盤 |
直径23mm、厚さ2.5mmの薄型手巻きムーブメント、17石、21,600振動 |
鉄道時計(レイルウェイウォッチ)をモチーフにした腕時計です。鉄道時計といえば、ヨーロッパでよく見かけるスイスのモンデイン社(MONDAINE)のシンプルなデザインが有名ですが、この時計は、アメリカや日本の懐中時計時代の典型的なデザインを踏襲しています。
数字が太く大きいため、時刻がとても見やすいです。鉄道の運行にとって、時間の管理はとても重要で、時計には正確さや高い視認性が求められたためです。
時計の針には伝統的なブルースチール(青焼きした金属)が使われています。12時の赤い数字がアクセントとなっています。6時の位置のスモールセコンド(小文字盤の秒針)も今となっては珍しいでしょう。薄型ケースの平面的なデザインは上品で、大きめのラグは高級感があると思います。表面はポリッシュ、側面はつや消しのヘアライン仕上げです。
ムーブメントはプゾー社(Pesseux)の傑作キャリバー7001を使用。
キャリバー7001の刻印 |
ブルースチールのネジ |
開発したプゾー社は1971年にETA社に吸収されましたが、今でもノモス(NOMOS)やその他メーカーにも採用され続けており、スモールセコンドの腕時計ムーブメントの定番となっています。
シースルーバックからは、スイス時計の伝統的な美しい仕上げを見ることができます。すべてのネジにブルースチールが使われ、ブリッジ全体にはコート・ド・ジュネーブ(縞状の模様)が施されています。