直径36mmのシンプルな3針時計 |
アップライトのユニバーサルのマークと、マイクロローターのプリント |
厚さ4.1mm/直径28.4mm(12 1/2 lines)/28石/18,000振動/自動巻き |
ユニバーサル・ジュネーブのシンプルな「マイクロローター」です。
ゴールドのブランドマークとアローハンドは当時のスタンダードなスタイル。しかし、文字盤の大胆な十字のアクセントと外周ベゼルの目盛が、時計としても機能性を表現しています。
50年代、自動巻きのムーブメントは、ローターと自動巻き機構を重ねる構造のため、手巻式の時計に比べ厚みがありました。そこで、ローターを小型化して自動巻き機構をムーブ内部に搭載して登場したのがこのキャリバー215です。
今でこそデカ厚が主流となっていますが、当時はいかに薄く上品な時計を作り出すかがそのブランドの技術力の証しでもあったのです。その後、ユニバーサルは、Cal.215の4.1mに対してわずか2.1mmの自動巻きCal.66を開発。ビューレンやハミルトン等のブランドも追随します。このビューレンのマイクロローターは、世界初の自動巻きクロノグラフ「クロノマチック」のベースムーブメントに採用されました。
現在は、高級ブランドのショパールが1997年に開発した「L.U.C.1.96」が有名です。
50年代を中心に「トリコンパックス」や「エアロコンパックス」といったクロノグラフの傑作を世におくり出してきた名門です。その名声は、バルジューやビーナスに匹敵します。
2006年、日本での販売が再開されニューモデルが投入されました。