時計の修理とオーバーホール

はじめに

オーバーホールとは、ムーブメントの分解掃除のことです。ムーブメントを小さい部品に分解して、1つ1つ汚れや古い油を洗い落とし、もとの形に組み上げ、注油し、時間の調整を行うのです。

機械式の時計は、とても精密な機構に手作業の調整が施されています。衝撃や磁気、湿気などに弱く、扱いによっては故障してしまいます。また、長年使っていると油切れや僅かな磨耗、ゼンマイ等に金属疲労が起きてきます。

そこで、専門家による修理やオーバーホール(分解掃除)が必要になるのです。

修理の実際

ケアーズ森下店
〒135-0004 東京都江東区森下1-14-9
03-3635-7667
平日10:00〜19:00/日祝12:00〜18:00

30年代のグリュエンのカーベックスが、1時間に10分も15分も進むようになりました。

さっそく、アンティークウォッチ専門店「ケアーズ」に持ち込みました。東京の下町、森下にある信頼できるお店です。

受付の時に、すぐにムーブメントを診ていただき、ヒゲゼンマイが絡まっていて、時間が進みやすくなっているとのことでした。オーバーホールの基本料金2万円に、修理加工や交換部品に応じて追加料金が発生します。

2ヶ月ほど経ってから連絡が来ました。引渡し時には、故障箇所や修理内容を説明してくれました。問題のあったヒゲゼンマイを直し、テンワの片寄りの調整も行われました。天芯も経年劣化で先端が荒れていたため研磨、破損していた穴石1個を交換、ゼンマイの末端の劣化した部分を修復、といった内容でした。

料金明細は以下です。

作業内容 費用
分解掃除 \20,000
テンプの片重の調整 \3,000
ヒゲゼンマイ直し \3,000
テンプの穴石交換1個 \6,000
主ゼンマイの引っ掛け部分の修理加工 \2,000
天芯の研磨 \4,000
合計金額 \39,900(税込)

ありがとうございました。

オーバーホールの時期

あくまで目安ですが、新品の時計を購入してからまず4年後、その後は3年ごとにオーバーホールするのが望ましいです。

たとえ腕時計を使っていなかったとしても、今の潤滑油は4年経つと劣化しはじめます。

見積り、料金、期間の目安

三針時計は約3万円で、預かり期間は1ヶ月前後が通常です。

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