続いて文字盤側の裏輪列、カレンダー機構、リューズ切り替え機構を組み立てます。
地板 |
裏返して機械台に固定します。
ツツカナと日の裏車を取り付けます。ここは後回しでもよいです。
ツツカナ |
ツツカナ(1)、日ノ裏車(2) |
歯車の噛み合わせ |
リューズの切り替え機構は小さいパーツが複雑に組み合って構成されています。パーツの重なりの上下関係に注意しながら正確に組み上げます。キチ車(3)とツヅミ車(4)は互いに噛み合うように向きにも注意します。カンヌキ(5)の腕はツヅミ車(4)のくびれ部分に渡します。小鉄車と日付合せの歯車も取り付けます。
オシドリ(1)、(2) |
キチ車(3)、ツヅミ車(4) |
かんぬき(5) |
最後に裏押さえを取り付けます。ネジ止めした後、カンヌキに裏押さえの板バネを引っ掛けます。反対側の腕をオシドリのピンに引っ掛けます。
裏押えの取り付け |
カンヌキにバネを引っ掛ける |
オシドリをロックする |
取り付けが完了した裏押さえ |
リューズ側の裏押さえの取り付けが完了したところです。
ツツカナの上にツツ車(短針車)を重ねます。日ノ裏車と正しく噛み合わせます。その後、裏押さえを取り付けます。
ツツ車 |
ツツ車と日ノ裏車の噛み合わせ) |
裏押えのネジ止め |
リューズと巻き真 |
裏側のポッチを押してリューズを置くまで差し込む |
リューズと巻き真の切り替え機構の確認をするために、一旦、ムーブメントを裏返し、巻き真のロックボタンを押した状態で、一番奥まで巻き真を差し込みます。
もう一度、裏返して、通常時のゼンマイの巻上げ、リューズを引いて日付合せ、更にもう一段階リューズを引いて時刻合せができるか確認します。針やカレンダーが付いてないので、仕組みを理解していないと確認することは難しいですが、この状態で確認しておくと後々安心です。
リューズが一番奥に入っている時、ゼンマイを巻き上げる位置です。 |
一段階リューズを引いた時、小鉄車が日合せ用歯車と噛み合い、カレンダー日付を調整できます。 |
更にもう一段階リューズを引くと、小鉄車が日ノ裏車と噛み合い、時刻合せができます。 |
最後にカレンダー機構を組み立てます。(2)の歯車の裏表に中します。(4)のバネをカレンダーの円盤の内側に噛み合わせます。その後、裏押さえを取り付けます。
カレンダー機構を構成するパーツ |
カレンダーの円盤と板バネのかみ合せ |
裏押えのネジ止め |
時刻合せの状態でリューズを回すと、(1)の歯車がゆっくり1周しカレンダーが1日分進むことを確認します。リューズを一段階戻して、日付合せの状態でリューズを回し、カレンダーの円盤が回転することを確認します。