自作ミリタリーウォッチで使用しているストラップのクオリティに満足できず、丈夫な英国製ブライドルレザーで作ることにしました。
NATOタイプ/全長420mm/ベルト巾20mm/英国製ブライドルレザー
ブライドルレザーは、耐久性が高く使い込むほどに美しいツヤが出てくるため、ホワイトハウスコックス等の英国ブランドの革小物の材料によく使われます。テープ状のレザーレースの20mm幅のものを1メートルぐらいから購入できます。裏革には同じレースタイプで薄くすいたヌメ革を使います。
今使っているNATOストラップが伸びやすいため、今回は間に伸び止めのセラフィーニテープを使うことにしました。
表革 レザーテープ | 裏側用 | セラフィーニ・テープ |
心材、伸び止めのためのセラフィーニテープを表革に貼ります。金具を取り付けない部分は、裏革も貼りあわせます。
その際、尾錠側の折り合わせる部分で、内側にしわ寄せがないよう、折り曲げた状態で貼りあわせます。
セラフィーニテープ | 裏革との張り合わせ | 尾錠側 |
アンティークウォッチオンラインで2回購入して使い続けたドイツ製ストラップ(奥)と、製作中のベルト(手前)。
商品説明では、"非収縮のシートを革で挟み手縫いで仕上げた"とありますが、伸びやすいし明らかにミシン縫いだと思います。コバの仕上げもイマイチです。
剣先を縫います。
菱目打ち |
続いて、尾錠側です。
張り合わせ部分の革すき | 張り合わせ |
全長が40cmと長いため、縫い上げる時には形がゆがまないよう、休まず一気に仕上げる必要があります。
茶色のコバ仕上げ剤(IRIS)を塗って丹念に磨きます。縫い目は木槌でとんとん叩いて表、裏の縫い目の偏りをなじませます。
腕に着けたときのフィット感、適度なコシとしなやかさ、美しい艶は上質な素材ならではです。