素材にこだわった上質な時計ベルトは、腕時計をいっそう引き立て、腕にもしっくりと馴染みます。レザークラフトすら経験がないまま、自らオーダーメイドすべく、まずは、安いハギレを使ってオリジナルのベルトを試作してみました。
ベルト巾20mm/尾錠巾16mm/親長68mm/剣先長100mm/牛革(?)
厚さ3.5mm、4.5mm(ボンベタイプ)の2タイプ
まずは、型紙作りです。
型紙どおりに丁寧にパーツを切り出します。ここではかなりの精度が要求されます。表革、裏革、芯材と丁寧に裁断していきます。
市販品だとまっすぐに張り合わせてありますが、はじめから馴染みやすいよう湾曲した形で張り合わせます。
しっかりと圧着させた後、裏革のシルエットに沿って表革の余りを丁寧にカットします。
縫いに入る前にコバを仕上げておきます。
時計ベルトの仕上がりで大きな違いが出るのは、ステッチ(縫い目)とコバの仕上げではないでしょうか。
財布、小物類には幅の広い縫い目でも良いですが、腕時計のベルトにはもっとも目の細かい1.5mm(ステッチ巾は3mm)の菱目打ちを使います。念入れをしたラインに沿って丁寧に菱目を打った後、縫い上げます。糸は太めの一番手のビニモを使い、ステッチの強調します。逆にミスも目立つので丁寧に縫っていきます。
縫い目が整うように、針を入れる順番には気を使います。
本当は菱目のガイド用の外側にもう一ライン、念入れしたのですが目立たなくなってしまいました。、
ステッチを思いのほか外側に入れてしまったので、コバの面をもう一度整えます。
2タイプのベルトがとりあえず完成です。
コバを仕上げなおす必要があります。縫い目の乱れは菱目の入れ方の精度がいまいちだったためで、もう縫い直しはしません。
ボンベタイプ4.5mm厚です。厚みのあるレビュートーメン・アルティメーターに合せてみました。
こちらはフラットな3.5mm厚です。ロシア製アラームウォッチです。