ギャレット クロノグラフ

Gallet chronograph with Excelsiorpark 40

直径37mm/厚さ12.5mmステンレスケース

典型的なシルバー文字盤、ブルースチールの針

手巻き/17石/毎時18,000振動
直径31.6mm(14ライン)は他のクロノグラフムーブに比べ大きめ

名門ギャレットのクロノグラフ

1963年製のギャレットの3レジスター・クロノグラフです(※3レジスターとは、秒、分、時間の3つの計測用の針を持つこと)。ギャレット社といえば、各国の軍隊にも正式採用された実績から、クロノグラフの名門として知られています。
ヒゲのように細く繊細な針がクラシカル。アラビア数字のシルバー文字盤、針にはすべてブルースチールと、非常にシンプルでオーソドックスなデザイン(つまらない?)が気に入っています。

傑作エクセルシオパーク40

この時計の魅力は、ギャレットの名前よりも、中身の機械にあります。クロノグラフの専門メーカー、エクセルシオパーク(Excelsior Park)社製キャリバー40です。

8枚歯のピラーホイール

ドライビングホイールのブリッジ

バルジュー、ヴィーナス、レマニアほど有名ではありませんが、その作りにはこだわりと高級感があり、パーツの仕上げは1つ1つとても綺麗です。
クロノグラフの制御には一般的なカムではなくピラーホイールを使用。機械の中心には左から、 「分積算」、「秒積算」、「ドライビングホイール」の3つの歯車が横に並んでいますが、この分積算、秒積算の歯車を受けるブリッジの2本の細い腕の形が特徴的です。

また、ドライビングホイールに専用のブリッジがあるので耐久性も高いと思います。 この作りは、アンティークで最高級といわれるロンジン製クロノグラフに見られる特徴です。

軽快な操作感

ストップウォッチのスタート、ストップ、針のリセットの操作の感触が驚くほど柔らかいです。
機構にピラーホイールを使用しているとボタン操作が軽快と言われていますが、そこは機械式なので実際はある程度堅さがあるものです。しかし、この機械は設計が良いのか、バネが強いのかわかりませんが、本当に軽いのです。とてもすばらしいです。