- サファイアクリスタルガラス
- 人工サファイアを使ったガラスで透明度と硬度が高い。文字盤をカバーするために使う。他にアクリル、ミネラルガラスがある。
- 三大時計メーカー
- スイスの有名高級ブランド、パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、バセロン・コンスタンチン。
- 三番車
- 二番車と四番車の間にある歯車。
- 地板(じいた)
- ムーブメントの土台(基盤)。時計の大きさを示す型やサイズも、この地盤の直径を表す。
- 指示差
- 時計が表示する時間と標準時間との差。
- シースルーバック
- 時計の裏側がガラスになっていて中の機械が見える仕様。裏スケルトンとも呼ぶ。
- 姿勢差
- 時計を置いた向きでの遅れ、進み度合いの差。
- 自動巻き
- ->オートマチック
- シャブロン
- ムーブメントの構成部品の完全なセットのこと。ばらの状態のもの、または一部組み立て済みのもの等。文字盤や針を含める場合もある。
- ジャンピングアワー
- 針でインデックスを指すのではなく、窓に表示する数字で時刻を表示する機構。デジタル表示。
- ジュネーブエナメル
- エナメル文字盤に髪の毛ほどの極細の絵筆を使ってカラー・エナメルで点描する芸術技法。現在職人は世界で3人しかいない。バセロン・コンスタンチンが有名。
- ジュネーブサロン
- カルティエに代表されるリシュモングループの時計メーカーが年1回開催する新作時計の見本市S.I.H.H.(サロン・アンテルナショナル・ドゥ・ラ・オート・オルロジュリー=高級時計国際サロン)。
- ジュネーブスタンプ(ジュネーブシール)
- ムーブメントの品質、仕上げ、組み立て等に最高レベルの厳しい基準が設けられ、クロノメーター規格よりも難関な認定として知られる。クリアしたムーブメントには1.3mmのジュネーブ市の紋章が刻印される。1886年ジュネーブ市で制定。
- 振動数
- テンプの1時間あたりの半往復する数。4Hzの場合、8振動、28,800bph(beat per
hour)という。クォーツや音叉等の場合は1秒あたりの周期の数(クォーツの場合32,768Hz)。
- 水晶時計
- ->クオーツ時計
- スイープセコンド
- 機械式時計のように流れるように動く秒針。クオーツ時計の場合、ステップモーターにより1秒毎にジャンプするためステップセコンドという。
- スイスメイド
- 文字盤の'SWISS MADE'の表記。ムーブメントの製造、時計への搭載、検査までをスイス国内で実施した時計のこと。
- スクリューバック
- ねじ込み式の裏蓋。防水性、防塵性が高い。はめ込み式の裏蓋は「スナッチバック」。
- スケルトン
- 時計の表からも裏からも内部の機械が覗ける仕様。
- ステンレススティール
- ケース、ブレスレットの一般的な素材。強度と耐久性に優れる。
- ストップウォッチ
- 時間を測定できる携帯用の計測機(カウンター)。
- スナッチバック
- はめ込み式の裏蓋
- スプリット・セコンド・クロノグラフ
- ラトラパント(rattrapante)、割剣(わりけん)ともいう。 2本のクロノグラフ針によって1着と2着、また中間タイムの記録、計測中の区間タイムなどを計測することができる。きわめて複雑な機構なので、非常に高価。
- スプリングドライブ
- 動力源はぜんまいだが、調速には水晶を使用して正確に8Hzを取り出し駆動する時計。手巻きと自動巻きがある。1999年にセイコーが開発。
- スモールセコンド
- 時計の中心ではなく、インダイヤルに配置された秒針のこと。スプリットセコンドともいう。
- スワンネック
- 緩急針を調整する金属バネが白鳥の首の形に似ている伝統的な部品。
- 積算計
- クロノグラフで分単位(30分積算計)、時間単位(12時間積算計)で計測するインダイヤルのこと。
- 世界時計
- ->ワールドタイマー
- ゼンマイ
- 時計の動力源。1500年にニュルンベルグのピーター・ヘンラインによって発明されたといわれている。1950年代以降は従来の鋼鉄製から耐久性と効率性の高い合金ゼンマイが使用されるようになった。
- ソーラーウォッチ
- 太陽電池で太陽光からエネルギーを充電し動作することができる時計。電池交換が不要。
- 耐磁時計
- 外部の磁場に耐えられる時計。1種耐磁時計は直流磁界4800A/m、2種は16,000A/mに耐えられる性能。
- ダイバーズ・ウオッチ
- 潜水に使用できる防水性の高いスポーツウォッチ。ISO規格では最低100m防水。実際は100m防水で海水浴程度、200m防水でダイビングに耐えられる性能がある。とはいえ水中でリューズやプッシュブタンの操作をしてはいけない。一方日常生活防水は10mから50m。
- タイマー
- あらかじめ設定した時間まで逆算していくカウンター。
- ダイヤル
- 文字板のこと。
- タキメーター
- 正確にはタキプロダクトメーター。クロノグラフの文字盤の外周にセットされた平均時速を知ることができる目盛。1Km地点を通過したとき時点の数値が平均時速を表示するという仕組み。
- 脱進機(だっしんき)
- アンクル、ガンギ車から構成され、歯車の列と調速機の間にある。テンプや振り子の振動に動力を与えつつ、その等速の振動により一定速度で歯車の列を動かすための機構。Escapementという。
- チタン
- ステンレス・スティールよりも軽く、耐久性、耐熱性に優れた素材。主にスポーツウォッチに採用されている。金属アレルギーを起こさない。
- 調速機
- テンプとひげゼンマイから構成され一定振動することで時計の進みを一定に保つ。振り子時計の場合は振り子が調速機。
- チラネジ
- テンプの輪につけられた時間調整のための極小のネジのこと。チラネジともいう。
- 定時法
- 1日24時間を12等分した時刻法。時間間隔は1年を通じて一定。<->不定時法
- デイデイト
- 日付け・曜日のカレンダー表示。
- デジタル時計
- 針で指し示すアナログに対し、数字を表示する時計。<->アナログ時計
- 手巻き
- リューズを手で回してゼンマイを巻き上げる仕組み。<->オートマチック(自動巻き)
- デュアルタイム
- 2つの異なる時間を表示できる時計。
- 天真
- テンプの中心軸のこと。バランス・スタッフが正式名称。 テンプは1秒間に2.5回〜5回高速に回転するため、摩擦を防ぐために尖端は非常に細くとがっている。尖端部が折れたり曲がったりしやすいためアンチショックで支える。
- 電池寿命
- 交換した純正の電池の持続期間。購入した時計にもとからセットされている電池の寿命ではない。
- 電波時計
- 定期的に標準電波を受信して、自動的に時間やカレンダーを修正する置時計や腕時計。ユンハンス、シチズンが有名。
- テンプ
- 時計の心臓部。ひげぜんまいの等時性により一定周期で振動する金属の輪。テン輪ともいう。1秒間に4回往復(物理でいう4振動)するものを8振動(28,800振動/時)という。Balanceという。
- 等時性
- 古くはガリレオが発見した振り子の等時性。振幅(振れ度合い)を大きくしても1回の振動の時間は同じである特性。時計は振り子やひげぜんまいの等時性を利用して一定速度で歯車が進む。
- 独立時計師
- 大手メーカーに所属せずに昔ながらの伝統的手法や独自技術による時計作りを行っている職人達。
- 独立時計師協会
- 1985年にスイスのジュネーブに設立された独立時計師の団体。通称アカデミーと呼ぶ。正式にはHorological Academy of Independent Creators(AHCI)という。
- トゥールビヨン(tourbillon)
- 天才ブレゲが発明した重力による姿勢差を解消する複雑機構。振動するテンプと脱進機をキャリッジまたはケージと呼ばれる籠にいれ1分間に1回転させる。「渦巻き」を意味するフランス語。
- トノー型
- 樽型のデザインのこと。
- トリチウム
- 針やインデックスに塗られる暗闇でも見える夜光塗料。文字盤の6時位置の下部に印刷されている'T-SWISS-T'のTはトリチウムをあらわす。