PC更改、ThinkPad T410s カスタマイズ #3

〜SSDに換装、RAMディスク化、XP SP3で快適環境〜

目次





Windows XP SP3メディアの作成

社内アプリケーションの都合上、インストールするのはWindows XP Professional SP3です。

T410sはWindows XPをサポートしますが、SP2以上のインストールCDが前提要件です。手持ちのXPメディアは出荷当初のSP0ですので、SP3レベルの導入メディアを作るところからはじめます。

ざっと、以下のような手順になります。

1. XPの製品CDをディスクにコピー
2. SP2インストールファイルをダウンロード
3. SP2にアップグレード
4. SP3インストールファイルをダウンロード
5. SP3にアップグレード
6. ブートイメージの抽出
7. ISOファイル作成
8. DVDに書き込み

XP製品CDをディスクにコピー

[スタート]->[すべてのプログラム]->[アクセサリ]->[コマンドプロンプト]を選択し、コマンドプロンプトのウィンドウから以下のコマンドを入れます。SP3のインストールファイルの作成用フォルダを作成します。

mkdir <ドライブ>:\xpinst

ここにXP Professionalの製品CDのインストールファイル全量をコピーします。製品CDをDVD-ROMドライブに挿入し、DVD-ROMドライブが(G:)の場合、以下のコマンドを入力します。

xcopy /e /v g:\ <ドライブ>:\xpinst

6000個程度のファイルが、製品CDのディレクトリ構造のまま、\xpinstにコピーされます。

SP2インストールファイルをダウンロード

ServicePack3にアップグレードする前に、まずServicePack2にアップグレードする必要があります。一気にジャンプアップできないのです。

ServicePack2パッケージのダウンロード先フォルダを作成します。

mkdir <ドライブ>:\temp\sp2

マイクロソフトの以下のページからSP2パッケージ WindowsXP-KB835935-SP2-JPN.exe を入手します。上記フォルダにダウンロードします。
< http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=049c9dbe-3b8e-4f30-8245-9e368d3cdb5a >

SP2にアップグレード

ダウンロードしたファイルを「/intagrate」オプションで実行することで、xpinstディレクトリーのインストールファイルに適用することができます。

<ドライブ>:\temp\sp2\WindowsXP-KB835935-SP2-JPN.exe /integrate:<ドライブ>:\xpinst

更新が完了すると「統合インストールが完了しました。」と通知されます。」

SP3インストールファイルをダウンロード

続いて、ServicePack3にアップグレードします。SP3パッケージのダウンロード先フォルダを作成します。

mkdir <ドライブ>:\temp\sp3

マイクロソフトの以下のページからSP3パッケージ WindowsXP-KB936929-SP3-x86-JPN.exe を入手します。上記フォルダにダウンロードします。
< http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=5B33B5A8-5E76-401F-BE08-1E1555D4F3D4&displaylang=ja >

SP3にアップグレード

SP2の時と同様、ダウンロードしたファイルを、xpinstディレクトリーのインストールファイルに適用します。

<ドライブ>:\temp\sp2\WindowsXP-KB936929-SP3-x86-JPN.exe /integrate:<ドライブ>:\xpinst

「ファイルの展開」のウィンドウが表示され、更新が完了すると「統合インストールが完了しました。」と通知されます。

ブートイメージの抽出

「ブートイメージエクストラクター(BBIE)」を使って、XP製品CDのブートコードを取得します。以下のサイトからツールをダウンロードします。
< http://www.nu2.nu/bbie/ >
ダウンロードファイル bbie10.zip を作成済みディレクトリー(<ドライブ>:\temp)に解凍します。XP製品CDをDVD-ROMドライブに挿入し、DVD-ROMドライブが(G:)の場合、以下のコマンドを入力します。

<ドライブ>:\temp\bbie.exe g:

XP製品CDのブートコード image1.bin が <ドライブ>:\temp に作成されます。SP3にアップグレードされたXPインストールファイルのディレクトリーにコピーします。

copy <ドライブ>:\temp\iage1.bin <ドライブ>:\temp\xpinst

これで、ServicePack3の導入メディア作成の材料が、<ドライブ>:\temp\xpinst内に揃いました。

ISOイメージファイル作成

「Free ISO Creator」を使って、<ドライブ>:\temp\xpinst内のファイル全量をISOイメージにします。以下のサイトからツールをダウンロードし導入します。
< http://www.minidvdsoft.com/isocreator/ >
「Free ISO Creator」を起動し、<ドライブ>:\temp\xpinst 内のディレクトリー、ファイルをすべて選択し[Save ISO as..]ボタンで、任意の場所に好きな名前でisoファイルを作成します。例えば、<ドライブ>:\temp内 に、winxp-sp3.iso という名前で作成します。

DVDに書き込み

「DVD Decrypter」を使って、作成したISOイメージファイルはDVDに書き込みます。以下のサイトからツールをダウンロードし導入します。
< http://www.geocities.jp/dvdcopy1015/soft/decrypter.html >
「DVD Decrypte」を起動し、[Mode]メニューから[ISO]->[Write]を選択、[Source]に <ドライブ>:\tempwinxp-sp3.iso を設定し、空のDVD-RまたはCD-Rをドライブに挿入、最後にハードディスクからDVDへの書き出しイメージをクリックします。ドライブのスピードにもよりますが、10分から20分程度で、書き出しが終わります。

これで、Windows XP SP3のインストールメディアが完成です。

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