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今回、ThinkPadの内蔵ハードディスクを、通常カストマイズでは選択できない大容量256GBのSSDに換装します。純正品のFDE 暗号化ソリッドステートドライブ (43N3417)です。
Windows Vistaや7をインストールする分には不都合はないのですが、今回は理由あってWindows XPです。XPをSSDで使う場合に必要となるのがパーティションアライメントの調整です。これはOSをインストールする前に行っておかなければなりません。
なお、Windows XPをSSDで使う場合のアライメント調整の必要性、プチフリの影響、サイズの妥当性については、割愛します。
ざっと、以下のような手順になります。
1. プリインストール済みのWindows 7をセットアップ
2. 内蔵HDDをSSDに交換
3. USB接続したHDDでWindows 7を起動
4. SSDのパーティションアライメント調整
早速、届いたThinkPad T410sを起動します。通常通り、適当にWindows 7をセットアップしてシャットダウンします。
Windows 7が通常起動できるようになったハードディスクを本体から取り出します。T410sは前面の左下に取り出しカバーがあり、バッテリーを外せばネジ一本で簡単にハードディスクを取りはずすことができます。このスロットに今回のソリッドステートドライブを挿入しカバーをしっかり閉じます。
取り出したハードディスクをUSBでThinkPadにつなぎます。どこにでも売っているシリアルATA-USB変換ケーブルを使います。ただし、SATA側コネクターは2.5インチドライブ用しかないので、ThinkPadのMicro-SATA(1.8インチドライブ)のコネクター形状と変換できるアダプタも併せて準備しておきます。使用した機器は以下です。
Groovy SATA HDD-USB変換ケーブル UD-505SA2 (タイムリー社)
SATA-MicroSATA変換基盤 砧 (世田谷電器)
ThinkPadの電源を入れ、F12キーを押しブートデバイスの選択をします。BIOSがUSBの先のHDDデバイスを認識しているのが確認でき、こちらを選択します。特にBIOS設定を変更することもなくWindows 7が起動完了しました。
[スタート]->[すべてのプログラム]->[アクセサリ]->[コマンドプロンプト]を選択し、コマンドプロンプトのウィンドウから「diskpart」を実行します。
diskpart
list disk
SSDがディスク0、USB接続のHDDがディスク1と表示されます。ディスク0を選択し中のパーティション情報をきれいに削除します。以下のコマンドで行います。
select disk 0
clean
以下のコマンドで、1024KBのパーティションアライメントを確保し、その後ろに50GBのパーティションを作成します。
create partition primary size=51200 align=1024
これで、Windows XP SP3をインストールする準備で整いました。ここで作成したパーティションを潰さずに、SP3をインストールすることになります。
USB接続しているハードディスクを取り外します。
ちなみに、当初は、単純にSSDを入れ替え、WinXPのインストールCDからブートし、回復コンソール(F3キー)からdiskpartを実行したのですが、ここではパーティションアライメントを調整できるコマンドは提供されていません。よって、今回のように一旦Windows 7で作業を行いました。
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