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リューズの役割

時計のしくみ(5)

切り替えのしくみ

リューズはゼンマイを巻き上げるために使いますが、引っ張ることで時刻合わせにも使うことができます。その切り替えの主要部分、「ツヅミ車」と「オシドリ」と「カンヌキ」の動きは以下になります。


Shadeで作成した3Dイメージ

リューズと巻き真
ゼンマイを巻き上げたり時刻を合わせるためのツマミと軸。
キチ車
リューズ(巻き真)の回転をゼンマイ巻きに伝達。
小鉄車
リューズ(巻き真)の回転を時刻合わせに伝達。
ツヅミ車とオシドリとカンヌキ
リューズを押し引きするときに内部のツヅミ車を移動させて、時刻合わせとゼンマイ巻き上げを切り替える。

連動する歯車のかみ合わせ

通常、リューズを回すと「ツヅミ車」も一緒に回転します。「ツヅミ車」と「キチ車」は連動し、ゼンマイ巻上げに連絡します。
一方、リューズを引くと、「オシドリ」と「カンヌキ」の作用で「ツヅミ車」は、「キチ車」から離れ、時刻合わせの歯車へとつながる「小鉄車」と噛み合います。この状態でリューズを回すと、ゼンマイは巻き上がらずに、時計の針が回転し時刻を合わせることが出来ます。

ゼンマイを巻ける状態

リューズを引いて時刻合わせする状態

ポイントは、「巻き真」と「キチ車」、「ツヅミ車」の3つが固定されていない点です。 しかし、「ツヅミ車」は「巻き真」の四角部分にはまっているので、一緒に回転するのです。

ツヅミ車を前にずらすと時刻合わせ、後ろに戻すとゼンマイの巻上げをおこないます。